元請先からの預かり入金処理

先日ある大手建設会社の協力会社向けにセミナーをさせて頂きました。

終了後参加者から質問がありました。

質問者は40代位の社長でした。

セミナーの中で未成工事受入金の話がありましたが、弊社では元請先の決算時に、架空物件でご入金があります。
翌期の工事代金に充当されます。この処理は講義にあった未成工事受入金でしょうか?
弊社の決算書に未成工事受入金の勘定科目はありません。

他の会社でもよくある話です。整理してご説明させて頂きました。

まず元請先は多分利益が多く、翌期に支払の発生予定先に当期の原価にすべく工事代金として支払を実施して当期の原価に入れます。

入金頂いたご質問者の会社ではその分売上計上されていますが、工事はしておりませんので原価0で当月は丸儲けの内容になります。

実際の工事を実施時に、売上は0円でも掛かった原価が発生してその時点では発生した原価が赤字になります。

下請けの立場としての正しい会計処理は、工事が未実施の入金ですので、未成工事受入金として売上から減額する事が正しく又実際に工事を実施して完成時に未成工事受入金が完成工事高に変わり、掛かった原価との差額が粗利益となります。

正しい損益計算が出来る訳です。

但し同時に税務調査が入れば、正しいのはどっちですか?となります。つまり元請先の支払は原価では無く未成工事支出金となり元請先の意図する所にはなりません。

その時は元請先との関係もありますが、御社の売上除外とすれば元請先を守る事になります。
その確率は低いので、同様ケースには私のお客様は未成工事受入金として処理しています。

完成した時点で完成工事高として処理します。

今回もお聞きして分りましたが、未成工事受入金の計上の無い建設業の場合には全て完成工事高の処理になってしまうので正しい損益管理が出来ません。

御社の決算書を確認されては如何ですか?


 


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