台風被害と請求漏れ

年商6億円のリフォーム工事の会社さんでのお話です。

9月の台風被害の影響で小さな修繕工事や屋根の改修工事等等通常の月に比べて3倍以上の工事数でした。

10月に9月分の業者請求書や職人さんの日報等から原価が発生するのですがその処理が出来ていません。

理由は大変忙しく、毎日の作業が遅くまで続き、現場担当者の事務処理の時間がとれず、取りあえず支払だけは済ませたようです。

原価管理ソフトで工事の登録も出来ておらず、10月は事務作業のお手伝いもさせて頂きました。

お手伝いの成果もあり、各現場毎の原価の仕分は出来ましたが、今度はお客様への請求書や保険会社への提出書類等まだ残っています。
従って仕事は終わっているが、売上の発生しない為未成工事支出金の扱いに会社としては残ります。

社長曰く、以前なら請求忘れが多く発生しただろうが、工事別に未成工事支出金に原価が残っているので1〜2カ月は遅くなるが、未請求の仕事が記録に残るので有難いと言われました。

忙しい時ほど、忘れやミスが多くなるので注意が必要です。

又台風災害には保険からおりるケースもあり、お客様の対応も保険がらみで、大変のようです。

しかし保険の内容いかんでは全額お客様負担もあるようです。

日頃から、火災保険の台風被害項目の適用条件等も見ておく必要があるようです。

災難はいつ降りかかるか分りません。皆様ご注意しましょう。

現場担当者の役割と遣り甲斐

この度、地方の中堅ゼネコンさんで、現場担当者向けの社内研修をさせて頂く事になりました。

 

メインテーマは『原価管理とコストダウン』です。

 

現場担当者の仕事は品質・工程・安全・環境・原価と多岐にわたり、大変な仕事であることは良く理解しています。

 

遣り甲斐とは、地図を作る仕事であったり、家族にあの建築物はお父さんが造ったと誇れる事等、現場が完成した時に大きな歓びが生まれてくると思います。

 

でも長時間の労働時間に見合うようなお金が付いてくれば、更に現場担当者の仕事に誇りと苦労のし甲斐があり、頑張ることが出来ると思います。

 

そこで、テーマとしてお金の話ですので、会社の人件費の源泉は工事毎の粗利益から出てくる事を理解して頂き、人件費を増やす為には何が重要か?について労働分配率の話も理解して頂きたい部分です。

 

仮に10億の売上の会社で、労働分配率が50%とします。同じ売上で3%の粗利益率が向上しますと、3千万の粗利益が増えます。

労働分配率が同じであれば、人件費は1500万上がる訳です。

 

だから現場担当者のお金の管理は重要になり、自分の現場の進め方や原価管理の工夫、職人さんを効率よく仕事が出来るような段取り等努力が反映される仕事です。

 

この辺りを上手く受講者に理解して頂けるように、私も努力して行く所存です。

 

 


元請相殺と下請相殺

お客様の年商4億円の専門工事の会社さんの出来事です。

仕事の多くを大手建設会社の下請受注されている形態で自社が元請として受注する事は僅かです。

自社の職人はメンテナンスの要員だけで仕事の多くを外注先の協力会社に発注しております。

問題が発覚したのは、元請会社からの入金時の相殺処理です。仕事が完成して、請求書を発行してから入金を頂く迄の間が、50日間あります。

対して下請の協力会社への支払サイトは月末締切の翌月末の支払ですので、30日間のサイトになります。

今回大型工事があり、元請先からの入金前に当然ながら下請先への支払はその20日前に終了しております。

元請先からの入金明細を確認した所、多額の現場経費の相殺がされており、請求額からお振込頂いた額は大きく減額されていた訳です。

その20日前には下請先に全額振込支払済みです。つまり相殺すべき金額を把握していなかった事になります。良かったのは、後で話をして次の支払時に相殺できる事になった事です。

元請先によっても違いますが、支払明細が到着するのは支払日の1日前位が多い訳です。中には支払明細を発行しない元請もある位です。

勿論現場担当者が相殺内容等を事前に掴んでおく事も重要ですし、原価管理上も把握して頂きたい事項ではありますが、現実にはお金の管理を全て現場担当者が出来ていません。

この事例に限らず、下請先への相殺漏れについては、どんぶり勘定の建設会社のあるある話ですが・・・・・・・・

この会社の社長の一言が印象的でした。

以前だったら確実に知らない間の出来事で済まされ、うちの会社が全部損を被っていたけど、そういった事が分るようになっただけ成長したわ!

脱!どんぶり勘定の成果の一つです。
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原価管理と工程管理で粗利益3倍に

会社を倒産の危機から救った3代目経営者のセミナーを受講する機会に恵まれ、タイトルの原価管理と工程管理で粗利益を増やして、儲かる会社に変身された経営者のお話をお聞きした。

自説の建設業を儲かる会社にするには、粗利益を増やす事が一番重要である事が他人の話からも再認識できた。

土木の会社で自社労務費の原価をネットワーク工程表の作成から計画力の改善で生産性の最大化で原価の低減を実践されたお話であった。

終了後の懇親会の席での講師の先生に質問を投げかけられたお話を紹介すると、

皆さんが、話は良く分りますが、どうやって会社の中に落とし込み社員さんに実践させる事が出来たのでしょうか?

この質問に対して
?会社が倒産の危機にあり、やるしか道がなかった。
?社員さんを恋人のように思い、毎日同じ事を繰り返しお話してやらせる。
(そこで別の参加者から、トヨタ自動車の張元社長の言葉をお聞きした。)
リーダーの条件、くどく、しつこく、細かくの3つの“い”がリーダーの必要な事そんなアドバイスを頂き、納得できた。

知っている事だけでは駄目で、幾ら勉強して知識が多くなっても、その事を実践出来る事、つまり出来る事(会社でやらせる事)が儲かる会社に変われるか、変われないか、の分かれ道になる。

そんな事をより深く学ばせて頂いた。

?更に講師に、出来る社員を引き上げる事は出来るが、出来ない社員をどう指導して変わらせるのか?
そんな質問に対して、常に自ら言葉を掛けて、出来ない社員に必要性を話する。そんな事もお話頂いた。

いずれにしても、儲かる会社にする為に、仕事の改善を言うだけでなく、どうやらせる事が出来るか、経営者の最重要ポイントである事を再認識させて頂いた学びの日でした。



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建設業の悪しき習慣

建設業の元請と下請の契約金額の取り決め方法に他の業種には見られない方法があります。

それは、契約金額の借り貸しです。

どういう意味かについてお話します。

それは、この式が全てです。

請負金額(売値)−自社の利益(経費)=原価(支払原価)

他の業種では、原価+利益(経費)=売値が在庫処分等特別な事を除けば売値は原価以下はあり得ません。

しかし建設業では安値で契約をすれば、安値で発注して自社の利益を確保する事が至上命令です。

大手企業になればなるほど、又実行予算等支出の管理がしっかりしている建設会社になればなるほど赤字の工事等は出せません。

だから安値で下請に発注をする時に、今回は借りておくが次回の利益余裕のある工事で返すとなる訳です。でも厳しい工事が多いので確実に戻して頂ける保証はありません。

何故そうなるか?不思議ですが、その理由はいくつか考えられます。資金繰りの関係、抱えている職人さんの関係、取引先を失いたくない理由、入札等競合先の関係等々あります。

ここで申し上げたいのは、発注先からの指示された金額で工事を施工する中小の建設会社の取組として、原価管理の必要性です。

幾ら貸しているのか?又今回の工事で幾ら赤字があったのか?等の把握が出来ていない会社が多い訳です。

少なくとも大手元請はしっかり把握出来ている訳です。

ある専門工事の会社さんで実際にあった話ですが、原価管理をきちんと始めたら、主要元請先のA社に対して、1年間の取引を通算して

実際の売上高4000万−支出原価4600万=600万の赤字 

この原価4600万は直接の材料費や職人さん等の支払分だけです。

この他に積算の経費、営業の経費、事務費等間接的に掛かった費用は更に赤字に加わる訳です。

建設業の社長さん、知らないだけで貴方の会社の儲からない理由もこんな所にあるかもしれませんよ。

きちんとした計数管理と原価の低減方法の勉強と努力が儲かる建設会社に不可欠です!





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