建設業の税務調査の特徴その3

ある税理士さんのセミナーの中で、建設業の税務調査の問題点として4つあげられました。

売上の計上時期・外注費(労務費との区別)・交際費(領収書の有無、袖の下)そして常に問題となる未成工事支出金の4項目について挙げられました。

私なりの経験や考察の視点でご紹介させて頂きます。

前回は交際費(領収書の有無・袖の下)でした。第3回の今回は未成工事支出金です。

未成工事支出金とは工事原価として支出した金額の内決算時点で完成していない工事の支出金です。(製造業で言う仕掛在庫)

(1工事10億以上の請負金額と1年以上の工期の工事は工事進行基準の強制適用工事です)

 

今回は完成主義(完成引渡時に完成工事高として売上計上)の時に決算期末未成工事支出金が棚卸資産として未計上の話です。

 

決算期が9月末とします。10月初旬に完成した場合には、殆どの原価支出は支払済です。

 

その金額が未成工事支出金に未計上の場合には、9月迄の完成工事原価に含まれている訳です。(会計上前期の原価になります)

 

翌期10月に完成工事高として売上計上された分の原価は全て前期の原価で支出済になる為

その分が前期の利益の過少申告となる訳です。

 

1年分税務調査で調べる事は難しいのですが、期首と期末については税務調査で調べて利益の期ズレを探して修正申告をされる事が税務調査の建設業の特徴です。

 

税理士さん的には次の決算でその分が調整されますので、延滞税等の支出が余分に掛かるだけです。と言われます。

 

然しながら個別の工事毎に原価の計算が出来ていない会社では多く見られる症状です。

 

解決策としては、個別に工事毎の原価管理が必要になります(経営上も必要と考えています)

 

当面難しいとお考えの会社さんでは、期首に完成した工事の工事原価は幾らか?前期末の支出金を外注支払の請求書等から探して拾う事も有効です。

 

然しながら、普通の考え方として売上高−仕入や外注費等の原価=粗利益

 

その粗利益が分らない事になりますので、会社の経理や原価の仕組みを見直す事が必要になります。

 

弊社にご相談頂ければ、アドバイスさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


会社と社長にお金を残す大原則

タイトルの内容のセミナーを受講した。

自分の考え方と一致した考え方で共感できた。

それは、中小企業の社長は個人も会社も一体で考える事です。

会社のリスクは全部社長の責任です。だから会社を使って個人のお金も増やす、税金や社会保険等社外流出するお金を少なく手取りの現金を沢山無駄なく残す事です。そのテクニック的な話で参考になる話が多くあった。

私もセミナーでお話しますが、赤字で会社は倒産しません。

お金がないから倒産するのです。

1例ですが、毎期赤字が続き債務超過で倒産した会社より悪い財務内容で、銀行から融資を受けられなくても倒産しない会社があります。

それは社長が、大変な資産家で自分のお金を会社の資金繰りの不足に毎回資金を拠出するからです。

だから社長はお金を持っていないといけない。だから会社の税金や社会保険等の節約をして、個人の手取りのお金を増やす。

いわゆる個人商店が株式会社を名乗り、上手く会社を使いこなす事になります。

やっている事と考え方が一致しているからOKと思います。

でも会社が成長して、社員さんが増えてきて、会社の経営計画等に書いてある考え方や方向性と違わないか?
○○クラブ等経営者の団体に所属する等社会貢献や社会奉仕等を声だかに宣言する社長

会社の将来を考えたり社会貢献企業になる、とても素晴らしい事と思います。

でも自分の考え方とは矛盾が出てきて、心の中の考え方が変わらなければ、カッコつけて言っているだけになります。
どこかでメッキが剥がれます。

本日申し上げたい事は、会社が成長して方向性が変わった事を社長自身が自覚して行動も変える必要がある。

ある素晴らしいと思う社長の例ですが、報酬は沢山得られていますが、社員さんを飲みに連れて行った経費等は全て身銭で払う事を実践されています。
理由を聞いたことがあります。
報酬が多いのは自分が責任も含めて仕事の重さに比例するから沢山取る。
しかし全員参加の会社行事ではなく、一部の社員を飲みに連れて行くのに会社の経費を使えば、他の役員や管理職も同じようにしたら許せるか?と言われました。

又社員もランチ代やコーヒー代迄会社の経費を使う社長を見ています。『ご馳走様と言っても会社の経費じゃん』心の声は思います

セミナーでお聞きした話を実践される社長と身銭でご馳走する社長、全く真逆な考え方です。

どちらが良いとか悪い話ではなく、自分で考え方を整理して自分で決める事が出来る社長ですから・・・・・・・

少なくとも将来上場したい等と思う社長は、私のような考え方、セミナーの内容等の手法は矛盾している事ははっきりしています。

又ある立派な大先生のお話ですが、経営に矛盾した事が無い経営をする事が大事と言われました。

どちらの考え方で進むか、社長は考えて決める事、実践する事大事だと思います。








 


不祥事の温床

紹介者を通じて、年商3億円位の規模の専門工事の会社さんから、社員さんの不祥事について相談を頂いた。

それも幹部社員を含む、複数の社員がかかわっていたようです。

法律的な事は専門外ですので、お答えできませんが税務調査で発覚してきたそうです。

お話を伺ったり、帳票などを拝見して思いましたが、

仕入請求書や外注さんの請求書の工事別の確認や決裁が不完全であったり日報の提出がほとんど無いまま放置されている。

つまり誰の指示で誰に何の仕事をさせたか、又本日はどの現場に出向き何の打合せをしたか?等

本人任せになっていた様です。

社長が一人で事業を開始した当時はそれでスタートする事が殆どとは思いますが

社員さんが増えてきた段階で、何か管理的な対応が必要だったと思います。

社長は、社員性善説で管理帳票の少ない事も余分な手間をかけたりしない。

日報を書く時間が無い等の事を言われていました。

しかしその事が実際に問題が発生した訳ですから、改善しないといけません。

又お話をお聞きすると、社長自身も有価物の売買金が会社に入金していない事もご自分で話されました。(会社と個人の混同の意識)

社長のやっている事を社員は見て真似ているのです。言いにくかったが申し上げてしましました。

ついでに奥様の実施されている経理の方も改善されたり、原価管理の仕組みを導入されたら如何ですか?

見込み顧客が増えたことは事実ですが、こんな事が多く発生するのも建設業界の特徴です。

この面からも経営者の意識改革が必要です。


ある経営者の困り事

先日実施させて頂きました地方でのセミナー受講者からメールでご相談を頂きました。

 

年商7億円位の専門工事の会社さんのお話です。

 

それは、経理担当者が優秀で、会計の自計化も完成して、原価管理も完璧な形で実施、更に管理会計的な部分も習得された社員さんだったようです。

 

その社員さんが急に病院に入院して、かなり重い病気で従来のように仕事に復帰する事は難しいとのお話でした。

 

その方しか会計や原価管理等の作業が分からず、業務が止まってしまうので、セミナーで知り合った、私共に業務代行が出来ないか?

 

と言う相談でした。

 

会計の方は会計事務所に記帳などの作業をお願いできるが、原価管理の方は他に分かる方が居ないので困ったと言われました。

 

近くなら、お手伝いをさせて頂くことも可能ですが、片道新幹線で2時間半の距離です。

 

作業時間の確保も難しく、更に弊社のソフトでも無いので、丁重にお断りしました。

 

同じような話で最近、原価管理と会計の業務が1名の経理担当者しか分からないので、その方に何かあるといけないので、業務の仕組みや流れを変えて1人に頼る事から脱却したいとのご相談も頂いておりました。

 

この二つの事例から、まず起きてから対処やお願いをする経営者と、起きる前に対処方法等、考えている経営者の違いや差は明らかです。

 

又別の視点から専門性の高い業務である原価管理や経理作業等重要であるが故に、経営者も苦手意識もありお任せ状態になり易いと言えます。

 

細かい事は知らなくても、どんな手順でどんな事をやっているのか?

 

経営者は自分の会社の事です、把握することが大事だと思います。

 

又こんな危機管理察知能力も経営者に必要な能力といえるでしょう。

 

 

 


二代目新社長悩み

二代目の専門工事の建設会社の若社長の悩みです。

先代社長は70代の創業者です。

自分のパワーで創業以来、よく働き会社を此処まで(年商6億円)成長させた社長です。

最近病気の発見や体力の衰えも見え、息子に社長を譲り会長になり日常の業務から離れました。

この社長の悩みです。経営者の勉強会等には参加して、経営について学び努力されているので自社のポジションや現状の経営数値について少し分り始めた訳です。

工事の施工面では、しっかりした専務さんや工事部長さんが見えて、当面の心配は無いようですが

営業面は先代が構築した人間関係等、本音で言いたい事を言える関係で元請先との交渉もされたり、受注先の獲得も出来ていたようです。

ところが、この部分を新社長が引継ぐ事の難しさを感じているようです。

お客様のコントロールや相手との交渉等、先代独自のやり方で進められたので、自分が其処を引継ぐ為の力不足を感じているようです。

又経理面ではパソコンを扱う事が出来ない、自分の母が手書きで、銀行帳や現金出納帳等を書いて、会計事務所に渡すパターンで、原価管理等は上手く行っていません。

そんな理由で当社がお手伝いを始めたのですが、当初から期首の売掛金や未成工事受入金等の計上がかなり違っている事等、えっ?と思う事が訪問する度に沢山出てきます。

新社長に詳しくご説明をしてご理解を頂く事で、この会社の経営管理面の改善は、自信を持ってお手伝い出来ますし、ついでに新社長が建設業の利益の仕組み等も理解されて嬉しいお仕事です。

しかし、もう一つの営業面での悩みは残っています。

営業ノウハウ等の引き継ぎは難しい様です。

新社長に申し上げるのは、先ずは自社をどんな会社にしたいのか?
先代も我武者羅に仕事をしてきたのでその部分の経営理念的な部分は構築されていません。

心配でも、難しくても、自分が社長になった事は事実です。

1つずつ課題をクリアーして、遣るしかないのです。

こんな悩みの若社長は世の中に沢山いると思います。

其処を悩みと感じて自助努力する若社長と、其処に気が付かない、気がついても、日常の作業に埋没して、何をするべきか分らない社長の差は会社の規模に拘わらず大きいと思います。

そんな若社長を叱咤激励しながら私も頑張りたいと思います。






 

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